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窒化ケイ素セラミックス製絶縁放熱基板 量産工場完成

弊社は、窒化ケイ素セラミックス製絶縁放熱基板の量産化を目的に、宮城県富谷市にある同社事業所内で建設を進めていた新工場に関し、10月2日に、若生裕俊 富谷市長、渡邉俊一 富谷市議会議長ほかの来賓を迎え、竣工式を執り行いましたのでお知らせいたします。

低炭素社会、脱炭素社会の実現に向けて、現在パワーエレクトロニクス分野ではハイブリッド自動車、電気自動車、高速鉄道や、産業機器の省電力化に必要不可欠な各種機器の電力を制御するシリコン(Si)、シリコンカーバイド(SiC)をはじめとするパワー半導体、パワー半導体を搭載する回路、絶縁放熱基板、そしてこれらが一体となったパワーモジュールの開発・製品化が積極的に進められています。世界のパワー半導体市場は、2019年の約1.8兆円から2025年には約2.4兆円に達する見通しです。

パワーモジュールの性能向上のためにはパワー半導体や電子デバイスが発する熱を効率的に放熱することができる絶縁放熱基板の存在が重要となっています。当社の窒化ケイ素セラミックス製絶縁放熱基板は、高い熱伝導率(80~90W)と優れた機械的性質、絶縁性を有し、ハイブリッド自動車や電気自動車向けパワー半導体用の絶縁放熱基板として、自動車メーカーおよび回路基板メーカーから高い評価を獲得することができたことから、2018年11月に量産工場の投資を決定、今般完成を迎えました。

今後、新工場では市場の拡大に合わせながら、順次増産させていく計画であり、加えて、熱伝導率を現状の約1.5倍までに高めた絶縁放熱基板の製品化も実現していく予定です。

弊社は、引き続き顧客のファインセラミックス製品に係る性能や生産量などのニーズに応えつつ、ファインセラミックス製品の開発・生産を通じて低炭素社会、脱炭素社会の実現に向けて貢献してまいります。